施工現場から
大岡川分水路とは?(日野分水路の現場より)
2024-04-19
なぜ分水路が必要になったのでしょうか
横浜市内を流れる二級河川大岡川は、磯子区、港南区、南区及び中区などを流れている河川です。このエリアでは昭和40年代に入ってから洋光台、港南台などの大規模な宅地開発が急速に進み、著しく流出量が増大し、浸水被害が多発するようになりました。
このため、治水対策により直接根岸湾に放流する大岡川分水路が建設されることになり、完成後は分水路より下流での大きな水害は発生しなくなりました。
2本のトンネルと開水路
大岡川分水路は、総延長3,637m、毎秒415㎥の分水量を有し、2本のトンネルと開水路並びに取水庭により構成されています。
2本のトンネルとは、日野川トンネル(延長1,269m内径8.9m)と大岡川トンネル(延長1,298m内径10.6m)のことになります。
事業は神奈川県と横浜市の共同で、昭和44年度から開始し、主に横浜市がトンネル区間、神奈川県が開水路区間を施工しました。
SHINEIでは、日野川トンネルのひび割れなどの修復工事を2023年から2024年にかけて行いました。
日野川トンネル内の工事を行いました
大岡川分水路の日野川トンネルは、港南区日野町から笹下2丁目まで約1,269mあります。断面は馬蹄形で径8.9mの大きさです。日野川取水庭から日野川の洪水は取り入れられ、この日野川トンネルから大岡川トンネル、下流開水路を通って、直接根岸湾に放流されます。
SHINEIではこの日野川トンネルのひび割れ修復工事を行いました。場所によっては高所作業になるためトラック架装式高所作業車を使用しての作業となりました。
また、トンネル内は暗く、照明設備を十分に確保しての作業となるため、この現場ではLED照明を使用しました。
このように市内の治水事業の一端を担うこともSHINEIの仕事の一つです。
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